冬休みの費用は家族でいくら?帰省・講習・行事費の内訳と、特別費としての備え方【2026年版】

冬休みの家計を考える、カレンダーと貯金箱と電卓とココアのイラスト

冬休みの費用は家族でいくらかかるのか――年末年始の帰省や旅行、冬期講習、学童、クリスマスやお年玉、そして暖房を使う在宅時間の光熱費と食費まで、冬休みは「気づいたらお金が消えていた」と感じやすい時期です。この記事では、JTBの年末年始調査や塾・学童の公開情報をもとに、冬休みの出費を項目別の目安と発生時期つきで整理し、「特別費」として毎月いくら積み立てれば慌てずに迎えられるかを、家計管理の専門的な視点から具体的に解説します。

冬休みは学校が休みになる約2週間ほどの期間ですが、家計への影響はそれよりずっと長く、早い家庭では10月の予約から1月のクレジットカード請求までまたがります。この記事を読み終えるころには、わが家の冬休みにいくら必要か、いつまでにいくら準備すればよいかが数字で見えるはずです。

目次

冬休みは「いつもの月」と別枠で考える|費用が膨らむ理由と特別費にするメリット

冬休みの出費が膨らむ時期を示すカレンダーと雪の結晶のイラスト

毎月の生活費は、食費・光熱費・通信費などの「ほぼ毎月同じ額」で動いています。ところが冬休みの時期は、この毎月の支出に加えて、帰省・旅行・講習・行事といった「年に一度の大きな出費」が同じタイミングに集中します。しかも12月は、ボーナスが入る一方で、クリスマス、忘年会、大掃除、お歳暮、年賀状、お年玉と、冬休みと無関係に見える支出まで一気に重なります。

こうした「毎月ではないけれど、毎年必ず発生する」出費を、私たちは特別費と呼んでいます。特別費の考え方の基本は特別費とは?の記事で、年間のスケジュールの組み方は特別費の年間スケジュールの記事で詳しく解説しています。冬休みの費用は、この特別費の中でも金額が大きく、しかも予定が早くから決まるため、最も計画しやすい項目のひとつです。

冬休みを特別費として別枠で管理するメリットは、大きく3つあります。1つ目は、「今月は使いすぎた」という感覚的な反省ではなく、「冬休みの予算は○万円」と事前に上限を決められること。2つ目は、帰省や旅行の予約が早いほど安くなる傾向があるため、お金の準備が間に合えば割安なプランを選べること。3つ目は、12月にまとめて請求が来ても、積み立てておいた特別費の口座から払えば、毎月の生活費を圧迫しないことです。

なお、ファイナンシャルプランナーの間でも、家計の「予定されている不定期支出」を先に年間で洗い出し、12で割って毎月積み立てる方法は基本中の基本とされています。冬休みはその練習にぴったりの題材です。

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冬休みの費用の内訳と目安一覧|家族4人(小学生2人想定)の例

冬休みの費用の内訳をイメージした切符・リュック・ギフト・手袋・コインのイラスト

まず全体像をつかむために、冬休みに関わる主な費用を一覧にしました。金額は、公的・業界調査の数値と、一般的な相場をもとにしたあくまで目安です。住んでいる地域、家族構成、お子さんの年齢によって大きく変わるため、ご自身の家計に合わせて置き換えてください。

項目 目安の金額(家族4人) 主に発生する月
帰省・家族旅行の交通費・宿泊費 約8万〜20万円(国内の場合) 12月下旬〜1月上旬(予約は10〜11月)
冬期講習(小学生2人) 約4万〜14万円 12月(申込み)・12月下旬
学童保育の長期休暇利用・おやつ代 約0.5万〜3万円 12月〜1月
クリスマスプレゼント・ケーキ・食事 約1.5万〜4万円 12月
お年玉(自分の子ども・甥姪など) 約1万〜5万円 1月
年末年始の食費の上乗せ(おせち・帰省土産含む) 約2万〜5万円 12月〜1月
暖房・在宅時間増による光熱費の上乗せ 約0.5万〜1.5万円 12月〜2月(請求は翌月)
合計の目安 約18万〜52万円前後 10月〜2月

幅が大きいのは、帰省や旅行の有無で金額が10万円以上変わるためです。「帰省しない年」と「旅行も帰省もする年」では、同じ冬休みでも家計への負担がまったく違います。毎年同じ金額が必要になるわけではないことも、冬休みを特別費として考えるときの大切なポイントです。

ここからは、表の項目をひとつずつ、調査結果とともに掘り下げます。

年末年始の帰省・旅行の費用|JTB調査にみる1人あたりの目安

年末年始に新幹線のホームへ向かう家族の後ろ姿のイラスト

冬休みの出費で最大の項目になりやすいのが、年末年始の帰省・旅行です。JTBが2025年11月に実施した年末年始の旅行動向調査(推計)によると、国内旅行の1人あたり平均費用は4万4,000円(前年同期比2.3%増・調査開始以降の最高額)、海外旅行は27万5,000円でした。総旅行人数は3,987万人と見込まれ、この時期に動く人の数が非常に多いことがわかります。

1人4万4,000円を単純に家族4人に当てはめると、国内旅行で約17万6,000円です。ただし、これは宿泊を伴う旅行を計画している人の平均であり、実家への帰省で宿泊費がかからない家庭、車で移動する家庭はもっと低く収まります。反対に、新幹線や飛行機で長距離を移動し、子どもの運賃が必要な年齢の場合は、これを上回ることもあります。

帰省の費用について、より詳しく知りたい方は帰省費用の平均は年間いくら?の記事も参考にしてください。また、夏に旅行や帰省をした年は、年間の旅行予算全体のバランスを見ることが大切です。夏の出費は夏休みの費用は家族でいくら?で整理しています。

帰省では「親世代の負担」も見落とさない

帰省では、自分たちの交通費だけでなく、実家で過ごす間の食事代や、親が用意してくれるお年玉・おもちゃなどのやりとりも発生します。ハルメクの調査(親世代・子世代133名)を紹介した記事では、帰省時の費用について親が一部負担するケースが33.3%、親が全額負担するケースが17.9%と報告されており、親が負担する1回あたりの金額は1万円以上3万円未満が最も多い(39.8%)とされています。一方で、費用の分担について親子で話し合ったことがない家庭が9割を超えるとも報告されています。

これは家計の観点からも重要です。親に負担をかけている前提で予算を組むのではなく、「お土産代」「食材の持ち寄り」「帰りに渡す気持ち」など、自分たちから出す分をあらかじめ予算に入れておくと、気持ちの面でも家計の面でも安心です。

早めの予約で、冬休みの旅行費用は抑えやすい

年末年始は交通・宿泊とも需要が集中し、直前になるほど選べる選択肢が減ります。10月〜11月のうちに予約を済ませるには、そのぶんの資金を早めに用意しておく必要があります。これが、冬休みを「12月になってから考える」のではなく、年の初めから特別費として積み立てておくべき最大の理由です。

冬期講習・学童・習い事|子どもの学びにかかる冬休みの費用

雪の降る窓辺の子どもの学習机と冬期講習をイメージしたイラスト

小学生以上のお子さんがいる家庭では、冬休みの学び関連の費用も無視できません。公開されている塾情報サイトの調査では、冬期講習の費用相場は、小学生で2万〜7万円、中学生で3万〜8万円、高校生で4万〜10万円とされています。受験対策を行う場合は、小学生(中学受験)で4万〜7万円、中学生(高校受験)で5万〜8万円、高校生(大学受験)で6万〜10万円と、さらに高くなる傾向があります。講習期間は1〜2週間ほどが一般的で、集団塾か個別指導かによっても金額は変わります。

お子さんが2人いて、そろって講習を受けるなら、1人あたり3万円でも合計6万円です。塾代全体の考え方は塾代はいくら?の記事で、季節講習をどう特別費に組み込むかを解説しています。

学童保育は「通常月額」と「長期休暇の追加費用」を分けて確認

共働き家庭では、冬休みも学童保育を利用することが多いでしょう。ママスタセレクトが2024年8月に行ったアンケート(有効回答922人)によると、学童保育の通常月額は「1,000円以上1万円未満」が59.4%で最多、「1万円以上」が22.0%、「無料」が10.4%でした。ただしこの調査は通常月額を聞いたもので、長期休暇中の利用料は対象外です。自治体や運営主体によっては、長期休暇のみ追加料金やお弁当・おやつ代がかかる場合があるため、必ず利用先の案内で確認しましょう。

また、習い事の冬季集中レッスンや、スキー・スノーボード教室などに参加する場合は、道具のレンタル代や交通費も上乗せされます。「講習」「学童」「習い事」の3つを別々の財布で考えるのではなく、「冬休みの子どもの学び枠」として合計を把握すると管理しやすくなります。

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ここまでのチェックリストで洗い出した帰省・講習・行事の項目を、カレンダーに並べるだけ。「冬休みにいくら必要で、毎月いくら積み立てれば足りるか」が一目でわかります。口座連携は不要、まずは無料でお試しください。

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家で過ごす冬休みの食費・光熱費|在宅時間が増えると何が変わる?

雪景色の窓辺で鍋を囲む冬休みの食卓と暖房のイラスト

旅行や帰省をしない冬休みでも、お金がかからないわけではありません。むしろ「家で過ごす時間」が増えることで、食費と光熱費が静かに増えていきます。

食費|昼食が増え、年末年始は食材もまとめ買いに

平日は給食や学童で済んでいた子どもの昼食が、冬休み中は家庭で必要になります。仮に子ども2人で、1食あたり300〜500円増えると仮定すると、冬休み約2週間(平日10日前後)で6,000〜1万円程度の上乗せになる計算です(試算の目安)。さらに年末年始は、おせちやお雑煮の食材、鍋の材料、帰省土産などでまとめ買いが増え、通常月より食費が膨らみやすい時期です。

光熱費|冬は1年で電気代が高い時期

マイナビニュースが総務省「家計調査」(2023年)をもとに紹介した記事では、電気代は1〜3月期が最も高くなる傾向があると報告されています。世帯人数別の年間平均の月額は、2人世帯で約1万1,000円、3人世帯で約1万3,000円(冬限定の数字ではなく年間平均)とされており、冬はこれを上回る家庭が少なくありません。在宅時間が長い冬休みは、暖房・給湯・調理の使用量が増えるため、12月〜2月の請求額は意識しておきたいところです。

また、光熱費の請求は使用した月の翌月に来ることが多く、冬休みの暖房代が実際に引き落とされるのは1月〜2月になります。「冬休みが終わったのに請求だけ来る」という時間差があるため、あらかじめ予算に含めておくことが大切です。暖房器具や寝具など、冬支度全体の費用は冬支度の費用はいくら?で一覧にしています。

クリスマス・お年玉・帰省土産|冬休みと重なる行事費の整理

クリスマスのギフトボックスとツリーとお年玉用の封筒のイラスト

冬休みの期間には、クリスマスと年始の行事が重なります。これらは金額自体は大きくなくても、人数分が積み重なって予想以上の出費になりがちです。

クリスマスは、子どものプレゼントに加えて、ケーキ、チキン、ツリーやイルミネーションなどの装飾品が加わります。詳しい相場はクリスマス費用の平均はいくら?にまとめました。年始のお年玉は、自分の子どもだけでなく、帰省先の甥姪や親戚の子どもへの分も含めると意外な合計額になります。年齢別・関係別の相場はお年玉の相場はいくら?で確認できます。

おすすめは、行事費を「冬休みの費用」の一部として、同じ特別費の枠で管理することです。年末年始全体の出費の洗い出しは年末年始の出費は何にいくら?の記事が役立ちます。ボーナスが出る家庭は、受け取った時点で冬休み関連の特別費をまず確保しておくと、後から慌てずに済みます。

特に気をつけたいのが、クレジットカードの分割・リボ払いにしてしまうことです。冬休みの出費は「時期が決まっている出費」なので、本来は現金(積立)で払える性質のものです。カードのポイントを貯める目的で使うのは構いませんが、支払いは特別費の口座から行う、というルールにしておくと家計が安定します。

冬休みの費用を抑える5つのコツと、毎月の積立額の計算例

貯金箱にコインを入れて冬休み費用を積み立てるイラスト

冬休みの費用を抑える5つのコツ

  1. 帰省・旅行は早期予約を使う:10月〜11月のうちに交通と宿泊を押さえ、キャンセル規定を確認する。
  2. 講習は「必要な科目だけ」に絞る:全科目の講習を一律に受けるのではなく、弱点科目に限定して費用を調整する。
  3. 冬休みの食事の予算を決める:昼食を「作り置き」やまとめ買いで調整し、外食回数を事前に決める。
  4. 暖房の使い方を見直す:家族が同じ部屋に集まる時間を増やし、窓の断熱対策で暖房効率を上げる。
  5. お年玉・プレゼントは上限を先に決める:親戚間で「金額のルール」を事前に共有しておくと、お互いに気を使わずに済む。

ただし、節約のしすぎで冬休みの楽しい思い出が減ってしまっては本末転倒です。大切なのは「何にお金をかけ、何を減らすか」を家族で決めておくことです。節約の考え方全般は特別費を節約する方法7選も参考になります。

毎月の積立額の計算例

冬休みの予算を、たとえば「帰省・旅行12万円+講習6万円+行事費4万円+食費・光熱費の上乗せ3万円=25万円」と置いたとします。1年前(12か月前)から積み立てるなら、25万円÷12か月=毎月約2万800円、半年前からなら25万円÷6か月=約4万1,700円です。ボーナスが年2回ある家庭なら、冬のボーナスで半額(12万5,000円)を、残りを毎月の積立で準備するという分け方もできます。

準備を始める時期 毎月の積立額(予算25万円の例) ボーナス併用の場合
12か月前(前年12月〜) 約2万800円 ボーナス併用なら毎月約1万円
6か月前(6月〜) 約4万1,700円 ボーナス併用なら毎月約2万円
3か月前(9月〜) 約8万3,300円 ボーナス併用なら毎月約4万円

3か月前から始めると毎月の負担が大きくなるため、できれば半年以上前から始めたいところです。すでに10月末の今からでも、年内の冬休みに間に合わせたい場合は、今あるボーナスや貯蓄の一部を充てて、残りを2か月で調整する方法も検討できます。年間の特別費全体の積立額の考え方は特別費は毎月いくら積み立てる?を参照してください。

まとめ|冬休みの費用は「10月・11月のうち」に見える化しよう

雪景色の窓辺で家族がくつろぐ、準備が整った冬休みのイラスト

冬休みの費用は、帰省・旅行、冬期講習、学童、行事費、食費・光熱費の上乗せと、項目が多岐にわたり、家族4人で約18万〜52万円と幅があります。重要なのは、平均額を知ることよりも、わが家の冬休みにいくら必要かを、早めに数字にすることです。

JTBの調査では国内旅行は1人あたり4万4,000円、冬期講習は小学生で2万〜7万円が目安でした。これらをもとに予算の枠を決め、発生月と金額を一覧にし、毎月の積立額に落とし込めば、冬休みは「不安な出費の時期」から「計画どおりに楽しめる時期」に変わります。

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参考にした情報源(一次情報)

本記事に掲載の金額は目安であり、各情報源を確認した時点の内容に基づいています。最新の金額・条件は、各公式サイトや利用先でご確認ください。

※本記事は家計の計画・見える化を目的とした情報提供であり、金融商品の勧誘や投資助言ではありません。掲載の金額はすべて目安です。

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この記事を書いた人

特別費カレンダー 企画・運営者。「毎月きちんと家計簿をつけているのに、車検や税金、帰省が重なる月に家計がドカンと狂う」という自身の経験から、月次家計簿に乗らない“年単位の出費(特別費)”を1月1日に見える化し、毎月の積立額を自動計算するアプリ『特別費カレンダー』を開発しました。むずかしい家計管理を、だれでも無理なく続けられる形にすることをテーマに、特別費の考え方・年間スケジュールの立て方・積立のコツをわかりやすく発信しています。

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