大学受験の費用はいくら?受験料・交通費・入学金の平均と、特別費として1年前から備える積立術

大学受験の費用と積立をイメージしたカレンダー・卒業帽・貯金箱のイラスト

「大学受験って、受験料と入学金くらいでしょ?」——そう思っていると、いざ受験シーズンに入ってから想像以上の出費に慌てることになります。大学受験の費用は、受験料だけでなく交通費・宿泊費・模試代・出願手数料などが積み重なり、平均で25万〜30万円前後、遠方受験や併願が多い家庭では40万円を超えることも珍しくありません。しかも合格後には入学金・前期授業料の振込がすぐに待っています。この記事では、大学受験にかかる費用の内訳と最新の相場、併願校数によるシミュレーション、そして「特別費」として1年前から無理なく備える方法まで、家計管理の視点でわかりやすく解説します。金額はすべて目安として、ご家庭の受験プランに合わせて読み替えてくださいね。

目次

大学受験の費用は「受験料」だけじゃない|まず全体像を知ろう

大学受験の費用を考えるとき、多くの人がまず思い浮かべるのが「受験料」です。しかし実際に家計にのしかかるのは、受験料に加えて出願にかかる手数料、複数校を受けるための交通費や宿泊費、そして合格発表後すぐに必要になる入学金・前期授業料です。これらは短期間に、まとまった金額が一気に出ていくという点で、まさに「特別費」の代表格といえます。

特に大学受験は、共通テスト(1月)→私立一般入試(1月下旬〜2月)→国公立前期・後期(2月下旬〜3月)と、わずか2〜3か月に出費が集中します。この短い期間に数十万円が動くため、「毎月の生活費とは別枠」で準備しておかないと、他の支出を圧迫してしまいます。まずは全体像をつかむことが、慌てないための第一歩です。特別費という考え方そのものについては特別費とは何かの記事も参考にしてみてください。

大学受験費用の全体像を表すカレンダーと増える硬貨のイラスト

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【一覧表】大学受験でかかる費用の内訳と目安

まずは、大学受験から入学までにかかる主な費用を一覧で確認しましょう。下の表は一般的な目安です。国公立志望か私立中心か、地元受験か遠征受験かで金額は大きく変わります。

費目 目安金額 発生する時期
模試代(高3の1年間) 約2万〜5万円 春〜秋(複数回)
共通テスト受験料 1.2万〜1.88万円 出願=9〜10月/試験=1月
私立大学の受験料(1学部) 3万〜3.5万円 1〜2月
国公立2次試験の受験料 約1.7万円 2〜3月
交通費・宿泊費(遠征時) 数千〜10万円超 1〜3月
入学金(合格後すぐ) 国立28.2万円/私立平均約25万円 合格発表後すぐ
前期授業料など初年度納付金 国立約82万円/私立平均約150万円 入学前〜入学直後

東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査」(2025年度)によると、受験費用だけで自宅通学者が平均約26.7万円、自宅外通学者は約27.5万円。ここに入学金・授業料が加わるため、受験〜入学の総額は自宅外だと200万円を超えるケースもあります。この記事では主に「合格前までにかかる受験費用」に焦点を当てて解説します。

受験料はいくら?共通テスト・国公立・私立の料金

受験料の支払いを表す願書と硬貨のイラスト

受験費用の中心となる「受験料」は、受験方式によって金額が決まっています。2027年度入試を目安に整理します。

大学入学共通テスト

共通テストの受験料は、3教科以上を受ける場合が18,000円、2教科以下なら12,000円です。さらに、私立大学などへ成績を提供してもらうための成績通知を希望する場合は、追加で800円かかります。ほぼすべての国公立志望者と、共通テスト利用方式を使う私立志望者が支払う、いわば受験の入り口の費用です。

国公立大学の2次試験

国公立大学の個別学力検査(2次試験)は、ほとんどの大学で1回あたり約17,000円です。前期日程と後期日程の両方に出願すれば、それだけで34,000円になります。共通テスト料と合わせると、国公立を2校受けるだけで受験料は5万円前後です。

私立大学の一般選抜

私立大学の一般方式は、1学部あたり30,000円〜35,000円が相場です。同じ大学の複数学部を併願すると割引がある大学も多いものの、複数大学を受ければ受験料はあっという間に膨らみます。医歯薬系はさらに高く、1校4万〜6万円かかることもあります。

私立大学の共通テスト利用方式

共通テストの結果だけで合否が決まる「共通テスト利用方式」は、1学部あたり15,000円〜20,000円程度と、一般方式より割安です。試験会場に足を運ぶ必要がないため交通費もかからず、併願校を効率よく増やせるのがメリット。上手に組み合わせると受験料と交通費の両方を節約できます。

併願校数でこんなに変わる|受験料シミュレーション

受験費用は「何校受けるか」で大きく変わります。河合塾の試算では、国公立2校(前・後期)と私立2校を受験すると受験料だけで約12万円が必要とされています。下の表で、受験パターン別の受験料の目安を比べてみましょう(交通費・宿泊費は含まない受験料のみの概算です)。

受験パターン 受験料の目安(合計)
国公立1本(共テ+前期のみ) 約3.5万円
国公立2校+私立1校(併願) 約8万〜9万円
国公立2校+私立3校 約13万〜15万円
私立中心(一般5学部+共テ利用3学部) 約20万〜25万円

「安全校・実力相応校・チャレンジ校」をバランスよく組むと、私立中心の受験では受験料だけで20万円を超えることも。ここに交通費・宿泊費が上乗せされると、受験費用の総額は30万〜40万円に達します。だからこそ、早めの資金準備が欠かせません。子育て世帯全体の特別費については子育て家庭の特別費も合わせてどうぞ。

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意外と大きい「交通費・宿泊費」|地方・遠征受験の落とし穴

受験料と並んで家計を圧迫するのが、交通費と宿泊費です。特に地方在住で都市部の大学を受ける場合、この「遠征費」が受験費用の3〜4割を占めることもあります。

遠征受験の交通費・宿泊費を表す建物とスーツケースと硬貨のイラスト

たとえば、地方から東京の私立大学を3校受けるとします。新幹線や飛行機の往復に加え、試験前泊のホテル代(1泊8,000〜15,000円)、食事代が受験日数分かかります。受験シーズンはホテルが混み合い、価格も上がりがち。連泊すれば10万円を超えることも珍しくありません。付き添いの保護者がいれば、その分の交通費・宿泊費も倍になります。

対策としては、共通テスト利用方式で会場に行かずに併願する、受験日程を数日にまとめて連泊費用を抑える、大学が用意する地方会場を利用する、早めにホテルを予約して料金の安い部屋を確保する、といった工夫が効きます。地方受験は「行き当たりばったり」だと費用がふくらむので、出願の段階でルートと宿を決めておくのがコツです。遠方への移動が絡む出費という点では一人暮らしにかかる特別費の考え方も、進学後の準備に役立ちます。

大学受験費用を賢く抑える5つの方法

受験の質を落とさずに費用を抑えるには、次の5つがポイントです。

①共通テスト利用方式を活用する。一般方式より受験料が安く、交通費もかからないため、併願校を効率よく増やせます。

②同一大学の複数学部併願割引を使う。多くの私立大学が、2学部目以降の受験料を割り引く制度を用意しています。志望度の高い大学は学部をまとめて出願すると割安です。

③受験日程をまとめて遠征費を圧縮する。連続した日程で受験できるよう組めば、宿泊日数と往復回数を減らせます。

④各種割引・給付制度を確認する。大学独自の受験料減免、共通テストの検定料免除(生活保護世帯等)、大学入学時に使える授業料減免・給付型奨学金など、対象になる制度がないか早めに調べましょう。

⑤模試や参考書のムダを見直す。受験本番前の1年間でかかる模試代・教材費も積もれば数万円。必要なものを見極めて、重複を減らすだけでも家計にやさしくなります。

大学受験費用は「特別費」として1年前から積み立てよう

大学受験の費用は、いつ発生するかがあらかじめ読める出費です。共通テストの出願は高3の秋、受験本番は年明け。つまり「高3の春から約1年かけて準備できる特別費」なのです。毎月の生活費とは別に、受験費用専用の積立をしておけば、いざ振込が続く時期にも慌てずに済みます。

たとえば受験費用の目標を30万円とした場合、下の表のように準備期間で割ると、毎月の積立額が見えてきます。

準備期間 毎月の積立額(目標30万円) 備え方のイメージ
高3の春から12か月 月25,000円 いちばん無理がない王道パターン
高2の冬から18か月 月約16,700円 早めに始めて月々の負担を軽く
高3の夏から6か月 月50,000円 短期集中。ボーナス併用が現実的

ポイントは、受験費用と入学金・前期授業料を「別々の袋」で管理すること。合格発表後は入学金の振込期限が短く、複数合格した場合は入学しない大学にも入学金を払って権利を確保するケースもあります。受験費用・入学金・授業料の3段構えで、発生する月を先に見える化しておくと安心です。積立の基本は特別費の積立方法、年間の出費カレンダーの作り方は特別費の年間スケジュールで詳しく解説しています。

受験費用を特別費として積み立てる貯金箱とカレンダーのイラスト

まとめ:大学受験の費用は”見える化”で怖くなくなる

大学受験の費用は、受験料だけでなく交通費・宿泊費・模試代・入学金までを含めると、平均で25万〜30万円前後、遠征や併願が多いと40万円超になることもあります。けれども、その多くは「いつ・いくら必要か」が事前に読める出費です。だからこそ、特別費として1年前から計画的に積み立てておけば、受験シーズンの連続する振込にも落ち着いて対応できます。

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※本記事は家計の計画・見える化を目的とした情報提供であり、金融商品の勧誘や投資助言ではありません。受験料や各種費用は年度・大学・学部により異なります。掲載の金額はすべて目安ですので、最新の情報は各大学の募集要項・大学入試センターの公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

特別費カレンダー 企画・運営者。「毎月きちんと家計簿をつけているのに、車検や税金、帰省が重なる月に家計がドカンと狂う」という自身の経験から、月次家計簿に乗らない“年単位の出費(特別費)”を1月1日に見える化し、毎月の積立額を自動計算するアプリ『特別費カレンダー』を開発しました。むずかしい家計管理を、だれでも無理なく続けられる形にすることをテーマに、特別費の考え方・年間スケジュールの立て方・積立のコツをわかりやすく発信しています。

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