お盆の費用はいくら?お布施・香典・帰省費用の目安と初盆の違い、特別費としての備え方【2026年版】

お盆に家族で先祖を迎える夏の夕暮れの和室と盆提灯、カレンダー、貯金箱のイラスト

お盆の費用は毎年いくら見ておけばいいのか、初盆(新盆)になるとお布施や香典はどれくらい変わるのか──。お盆の費用は「毎年かならず来るのに、金額がぶれやすく、月々の家計簿には載りにくい」出費の代表格です。本記事では、複数の公開情報で確認できたお布施の目安を軸に、お供え・香典・会食・帰省費用までを家計の視点で整理し、年に一度の出費を「特別費」として無理なく積み立てる方法を解説します。

読者として想定しているのは、30〜50代で家計を管理しているご家庭です。お盆は実家との関係や地域の慣習、宗派によって「正解」が変わります。そのため本記事では、金額を断定せず、確認できた範囲の目安と、自分の家庭に当てはめるための考え方を中心にまとめました。なお掲載の金額はすべて目安で、最終的にはお寺や親族への確認が欠かせません。

目次

お盆の費用は「毎年来るのに見落としやすい」特別費

家計の支出カードを並べて年間の出費を整理しているイラスト

お盆(盂蘭盆会)は、先祖の霊を迎えて供養する夏の行事で、多くの地域で8月13日〜16日ごろに営まれます(地域によっては7月に行うところもあります)。家計の視点で見ると、お盆の出費には次の2つの性格があります。

ひとつは「毎年かならず発生するが、毎月ではない」という点です。これはまさに特別費の定義そのものです。特別費とは何か、どんな項目があるのかは特別費とは?一覧と年間平均の目安で詳しく整理していますが、お盆の費用はお布施・お供え・帰省費用など、複数の小さな出費が同じ時期に重なる「まとめて型」の特別費です。

もうひとつは「金額に幅があり、前もって読みにくい」という点です。お布施は宗派やお寺、地域によって考え方が異なり、さらに故人が亡くなって最初に迎える初盆(新盆)では、通常のお盆よりも費用が一段上がるのが一般的です。毎月の生活費のように固定されていないため、予算に入れ忘れると、夏のボーナスを使い切ったあとの8月に家計が苦しくなる原因になります。

つまりお盆は、「何にいくらかかるのかを分解し、発生する月を決め、毎月少しずつ先取りする」という特別費の基本どおりに準備すれば、慌てずに済む出費です。次の章から、まず費用の全体像を表で確認していきましょう。

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お盆にかかる費用の内訳と目安【一覧表】

お盆の費用の内訳を封筒とコインで表した家計のイラスト

お盆の費用は、大きく「お寺・僧侶に関する費用」「親族・故人に関する費用」「移動や準備に関する費用」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。下の表は、複数の情報源で確認できたお布施まわりの目安に、家計管理の観点から整理した項目を加えたものです。お布施・御車代・御膳料の金額は公開情報にもとづく目安、それ以外は家庭ごとの差が大きいため「各家庭で見積もる項目」としています。

項目 金額の目安 発生しやすい時期 備考
通常のお盆のお布施 5,000円〜1万円(情報源により上限2万円の記載あり) 8月(地域により7月) 棚経や法要を依頼する場合
初盆(新盆)のお布施 3万〜5万円 初めて迎えるお盆 親族を招いた法要になることが多い
御車代 5,000円〜1万円程度 法要の当日 自宅などで法要を行う場合
御膳料 5,000円〜1万円程度 法要の当日 僧侶が会食を辞退した場合
香典(親族・故人との関係で変動) 関係により数千円〜数万円 初盆の法要 詳細は次章以降で解説
お供え物・盆花・線香など 各家庭で見積もる お盆の前週〜当日 果物・菓子・花など
会食・引き出物(法要を行う場合) 各家庭で見積もる 初盆の法要の日 人数に比例して増える
帰省・お墓参りの交通費 家族構成・距離で大きく変動 8月のお盆期間 混雑期は割高になりやすい

この表のとおり、通常のお盆であればお寺への費用は数千円〜1万円前後で収まる一方、費用の本体は「帰省」「お供え」「会食」といった周辺の出費になるケースが少なくありません。反対に、初盆を迎える年は、お布施・御車代・御膳料だけで7万円前後に及ぶケースがある、とファイナンシャルフィールドは紹介しています。お盆の費用を「通常の年」と「初盆の年」の2パターンで考えておくと、予算が立てやすくなります。

初盆(新盆)と通常のお盆でお布施はどう違う?

盆提灯と仏壇の前で読経する僧侶の後ろ姿とお布施の封筒のイラスト

初盆(新盆)のお布施は3万〜5万円が目安

初盆(新盆)とは、故人が亡くなって四十九日の法要を終えたあと、最初に迎えるお盆のことです。今回確認した複数の情報源(ファイナンシャルフィールド、ゴールドオンライン掲載の税理士法人チェスターの記事、ミツモア、税理士法人レガシィ、ALSOK)は、いずれも初盆のお布施を「3万〜5万円」としており、情報源のあいだで大きなばらつきはありませんでした。

初盆は、親族や故人と縁の深かった方を招いて法要を営み、会食の席を設けることも多く、お寺の負担も大きくなります。ゴールドオンラインの記事では、初盆は「親族を招いて大きな式にすることが多いため、お布施も多めになる」と説明されています。これが、通常のお盆より金額が上がる主な理由です。

通常のお盆は5,000円〜1万円が中心(上限2万円とする情報も)

2年目以降のお盆のお布施は、ゴールドオンラインの記事と税理士法人レガシィの記事が「5,000円〜1万円」、ファイナンシャルフィールドの別記事も表で「お盆 5,000円〜1万円」と整理しています。一方で、ファイナンシャルフィールドの初盆の記事やミツモアは「通常のお盆は5,000円〜2万円」としており、上限の考え方に差があります。つまり「5,000円〜1万円が中心で、お寺や地域によっては2万円程度まで見ておくと安心」という幅で捉えるのが現実的です。

御車代・御膳料の考え方

自宅などに僧侶を招いて法要を行う場合は、お布施とは別に「御車代」と、僧侶が会食を辞退した場合の「御膳料」を包むのが一般的です。ファイナンシャルフィールドでは、どちらも5,000円〜1万円程度が相場とされ、初盆でお布施3万〜5万円に御車代・御膳料を加えると、合計で7万円前後になる場合もあると紹介されています。ALSOKの記事でも、御車代・御膳料は同じく5,000円〜1万円という目安が示されています。

ただし、お布施は「定価」のあるサービス料金ではなく、お気持ちとして渡すものです。迷ったときは、菩提寺に直接「皆さまはどのくらいお包みされていますか」と尋ねるのがもっとも確実で、失礼にもあたりません。法事全般の費用感は法事の費用はいくら?お布施・会食・引き出物の相場でも解説しています。

香典・お供え・会食費|親族としての出費の考え方

香典の封筒とお供え物の果物、家族の会食を描いたイラスト

初盆の香典の目安

初盆に招かれた側として包む香典の目安は、ファイナンシャルフィールドによると、故人が親の場合は20〜30代で1万〜5万円、40代以上で1万〜10万円ほど、祖父母の場合は20代で3,000円〜1万円、30〜40代で3,000円〜3万円、50代で5,000円〜3万円ほど、友人・知人の場合は2,000円〜1万円ほどとされています。故人との関係や自分の年代で幅があり、さらに地域の慣習や親族間の取り決めで変わります。

金額の数字にも気配りが必要です。「4」と「9」は避け、2,000円以外であれば3,000円や5,000円とするのが一般的、とも同記事で紹介されています。香典全般の考え方は香典の相場はいくら?関係別・年齢別の早見表、冠婚葬祭費を年間でどう見積もるかは冠婚葬祭費の平均は年間いくら?をあわせてご覧ください。

お供え物と盆花は「少額・複数」で見積もる

お供え物は果物、菓子、そうめんなどの食べ物のほか、盆花や線香が定番です。金額は1品あたりは小さくても、実家用、親戚宅用、お墓用と数が増えるため、「1か所あたりの予算 × 訪問先の数」で見積もると抜けがありません。たとえば1か所あたり3,000円と決め、訪問先が3か所なら9,000円、といった具合です。この金額は筆者が計算しやすいように置いた仮定であり、実際の相場を示すものではありません。

会食・引き出物は人数で変わる

初盆の法要の後に会食を設ける場合は、費用が人数に比例して増えます。ALSOKの記事では、法事全般の目安として会食費は1人あたり3,000円〜7,000円、引き出物は1人あたり2,000円〜5,000円、香典返しは1,000円〜5,000円相当と紹介されています(お盆に限定した金額ではなく、法事全般の目安です)。仮に10人で行うなら、会食と引き出物だけで5万円〜12万円ほどに膨らむ計算になります。なお、「提灯(盆提灯)や盆棚にいくらかかるか」は、今回確認した情報源には金額の記載がありませんでした。購入や貸出の有無、地域の習わしによって差が大きいため、親族や菩提寺に早めに確認することをおすすめします。

帰省・お墓参りにかかる移動費と周辺費用

夏空のもとお墓参りに向かう家族と遠くを走る新幹線のイラスト

お盆の出費でもっとも金額が大きくなりやすいのは、実は帰省にともなう移動費です。新幹線や飛行機、高速道路の料金は、お盆の混雑期に高くなりやすく、家族の人数が多いほど総額が膨らみます。さらに、実家での食事のお土産、子どもへのお小遣い、手土産、ガソリン代、宿泊費も加わります。お盆の費用を「お寺への費用」だけで考えると、実際の出費額を大きく下回ってしまうのは、この帰省費用が見落とされるためです。

帰省費用の考え方は、世帯の人数や距離によって異なるため、家族ごとに「往復の交通費 × 人数 + お土産・食事代」で見積もるのが基本です。詳しい内訳と年間の見積もり方は、帰省費用の平均は年間いくら?家族・交通手段別の目安で整理しています。お盆とお正月の2回帰省する家庭では、合計すると年間でかなりの金額になることも珍しくありません。

また、遠方で毎年のお墓参りが難しい場合は、霊園や寺院が提供する墓参り代行・墓掃除サービスを利用する人もいます。ただし今回確認した情報源にはこうしたサービスの金額記載がなかったため、利用を検討する際は、必ず複数の事業者から見積もりを取り、内容と料金を比較してください。

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お盆の費用は、お布施・お供え・帰省費用など小さな出費の寄せ集め。この記事のチェックリストで洗い出した項目を、「特別費カレンダー」に並べるだけで、いつ・いくら必要かが1年分見える化されます。毎月の積立額も自動計算。口座連携は不要で、まずは無料でお試しください。

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お盆の費用はいつ発生する?年間スケジュールでの位置づけ

夏の月が色づいた年間カレンダーと提灯・車・ギフトのアイコンのイラスト

お盆の支出が発生する時期は、多くの地域で8月が中心ですが、7月にお盆を行う地域もあります。ここで大切なのは、お盆の費用は「当日」だけでなく、その前後にも広がる点です。

時期 発生しやすい出費
お盆の2〜3か月前 帰省の交通手段の手配(新幹線・飛行機・宿泊の予約)、初盆の場合は法要の日程調整と僧侶への連絡
お盆の1か月前〜前週 お供え物・盆花・線香の準備、引き出物・会食の手配(初盆の場合)
お盆期間(8月13日〜16日ごろ) お布施・御車代・御膳料、香典、移動費、お土産、お墓参りの費用
お盆明け クレジットカードの請求(交通費・お土産など)、香典返しの手配(必要な場合)

とくに見落としやすいのがクレジットカードの請求タイミングです。移動費や宿泊費を事前にカードで支払うと、実際に引き落とされるのはお盆明けの9月になることもあります。「支出が発生した月」と「口座から出ていく月」がずれるため、特別費の管理では、発生月で予算を組みつつ、引き落とし月に残高が不足しないよう気をつける必要があります。1年を通じた出費の配置は特別費の年間スケジュールの作り方で解説しています。

また、お盆の前後には、お中元(7月ごろ)や夏休みの旅行、子どもの習い事の夏期講習など、夏にかかる出費が重なりがちです。お中元の相場や時期はお中元・お歳暮の相場はいくら?を参考に、「夏の特別費全体」として一度に見渡しておくと、家計が追い込まれにくくなります。

お盆費用の積立額を計算してみよう【3つのモデル】

コインを入れる貯金箱と12個の積立ジャー、電卓とノートのイラスト

特別費の積立は「年間の必要額 ÷ 12か月」で毎月の積立額を出すのが基本です(考え方は特別費の積立方法、世帯別の目安は特別費は毎月いくら積み立てる?で解説しています)。ここでは、お盆の費用を3つの典型的なパターンで試算してみます。以下の金額は、先ほど確認した目安の中間付近を使った計算例です。実際の家庭にそのまま当てはまるものではなく、数字を差し替えて使う前提のモデルとお考えください。

モデル1:通常のお盆(近隣在住・自宅でお参りのみ)

お布施を1万円、お供え・盆花を1万円、会食や墓参りの交通費を1万円と仮定すると、合計は3万円です。毎月の積立額は3万円 ÷ 12か月で、およそ2,500円になります。

モデル2:通常のお盆(遠方への帰省あり)

お布施1万円、お供え・手土産で1万円、家族4人の往復交通費として10万円、現地の食事・雑費として3万円と仮定すると、合計は15万円です。毎月の積立額は15万円 ÷ 12か月で、およそ12,500円です。ご覧のとおり、お寺への費用より帰省費用が圧倒的に大きいことが、この例からも分かります。

モデル3:初盆の年(法要を自宅で営む)

お布施4万円、御車代・御膳料で合計1.5万円、会食・引き出物を10人分で8万円、お供え・盆花で1万円と仮定すると、合計は14.5万円です。これに帰省費用が加わるなら、さらに上乗せになります。14.5万円 ÷ 12か月で、およそ12,100円です。初盆は予告なく来るわけではなく、故人が亡くなった時期から逆算してほぼ予測できるため、親族のご病気やご高齢が気になる段階で、先に「お盆用の積立」を設けておくと安心です。

ボーナスを当てにする場合は、夏のボーナスでお盆の費用をまかなう家庭も多いでしょう。ただ、ボーナスが減ったり出なかったりする年もあります。ボーナスなしでも特別費を貯める方法は特別費はボーナスなしでも貯められるで紹介しています。

お盆費用を無理なく抑える5つの工夫

家族がキッチンのテーブルで費用の節約プランを話し合うイラスト

お盆の費用は、「削る」のではなく「見通しを立てて抑える」ことが大切です。故人を偲ぶ気持ちに値段はつけられませんが、家計への負担を軽くする工夫はいくつもあります。

1. 菩提寺や親族に事前に相談する

お布施や会食の規模は、地域や家のしきたりで大きく変わります。事前に菩提寺や親族の中心人物に相談し、「今年は規模を小さくしたい」と伝えておけば、無駄な出費や気まずさを避けられます。迷ったまま多めに包むよりも、確認するほうがずっと確実です。

2. 帰省の時期や交通手段を工夫する

お盆の最混雑期をずらして帰省する、早めに予約して割引を使う、車での移動と公共交通機関を比較するなど、帰省費用は工夫の余地が大きい項目です。実家のご家族と相談し、日程を数日ずらせないかを話し合ってみるのも一案です。

3. 合同法要や簡素な形式を選ぶ

ファイナンシャルフィールドは、菩提寺での合同法要の場合のお布施は5,000円〜3万円ほどと紹介しています。自宅に僧侶を招く形式に比べると、御車代・御膳料が不要になり、会食の負担も抑えられる可能性があります。ただし、家族の事情や親族の意向もあるため、無理に簡素化することが最善とは限りません。

4. お供え物は「予算上限」を先に決める

お供え物は気持ちが先走って買いすぎやすい項目です。訪問先ごとに予算を決めておき、同じ品物をまとめ買いするなどして、全体の金額を管理しましょう。

5. 積立を先に始める

どんなに工夫しても、ゼロにはならないのがお盆の費用です。もっとも効果が大きいのは、お盆の数か月前から少額の積立を始めて、「急な出費」にしないことです。特別費の見直し方は特別費の見直し完全ガイドで5ステップに整理しています。

まとめ|お盆は「毎年の特別費」として先取りしよう

盆提灯と貯金瓶と家計ノートが並ぶ穏やかな夏の夕暮れのイラスト

お盆の費用について、本記事で確認できた要点を整理します。通常のお盆のお布施は5,000円〜1万円が中心で、情報源によっては2万円までを見ておく記載もあります。初盆(新盆)のお布施は3万〜5万円が共通した目安で、御車代・御膳料を加えると7万円前後になるケースがあります。香典やお供え、会食、帰省費用は家庭や地域で大きく差が出るため、各家庭で見積もる必要があります。

お盆は毎年かならず来る行事だからこそ、「年間の特別費」に組み込み、毎月の積立で先取りしておくのが、もっとも家計に優しい備え方です。まずは今年のお盆でかかった金額を書き出し、来年に向けた予算の基準にしてみてください。

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参考にした情報源(一次情報)

本記事の金額は目安であり、以下の各情報源を確認した時点の内容にもとづいています。実際の金額は、お寺や地域、親族の慣習で変わりますので、必ず事前にご確認ください。

※本記事は家計の計画・見える化を目的とした情報提供であり、金融商品の勧誘や投資助言ではありません。掲載の金額はすべて目安です。

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この記事を書いた人

特別費カレンダー 企画・運営者。「毎月きちんと家計簿をつけているのに、車検や税金、帰省が重なる月に家計がドカンと狂う」という自身の経験から、月次家計簿に乗らない“年単位の出費(特別費)”を1月1日に見える化し、毎月の積立額を自動計算するアプリ『特別費カレンダー』を開発しました。むずかしい家計管理を、だれでも無理なく続けられる形にすることをテーマに、特別費の考え方・年間スケジュールの立て方・積立のコツをわかりやすく発信しています。

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